季節のひと色

感性をひらく、七十二候と日本の伝統色

七十二候と、それぞれの季節感にちなんだ日本の伝統色を取り上げ、夢彩図流の解釈を添えてご紹介しています。季節や色に意識を向けることは、五感をひらくことでもあります。

AIが台頭するこれからの時代は、直感や閃き、心の動きを受け取る感性が、これまで以上に大切になっていくのではないでしょうか。それが人間らしさや創造性につながるように思います。古くからの暦と色名を手がかりに、感性をひらくお手伝いができれば幸いです。

二十四節気・七十二候を見る

二十四節気・七十二候

  1. 2月4日 立春 東風解凍
  2. 2月9日 立春 黄鶯睍睆
  3. 2月14日 立春 魚上氷
  4. 2月19日 雨水 土脉潤起
  5. 2月24日 雨水 霞始靆
  6. 3月1日 雨水 草木萌動
  7. 3月6日 啓蟄 蟄虫啓戸
  8. 3月11日 啓蟄 桃始笑
  9. 3月16日 啓蟄 菜虫化蝶
  10. 3月21日 春分 雀始巣
  11. 3月26日 春分 桜始開
  12. 3月31日 春分 雷乃発声
  13. 4月5日 清明 玄鳥至
  14. 4月10日 清明 鴻雁北
  15. 4月15日 清明 虹始見
  16. 4月20日 穀雨 葭始生
  17. 4月25日 穀雨 霜止出苗
  18. 4月30日 穀雨 牡丹華
  19. 5月5日 立夏 蛙始鳴
  20. 5月10日 立夏 蚯蚓出
  21. 5月15日 立夏 竹笋生
  22. 5月21日 小満 蚕起食桑
  23. 5月26日 小満 紅花栄
  24. 5月31日 小満 麦秋至
  25. 6月6日 芒種 蟷螂生
  26. 6月11日 芒種 腐草為螢
  27. 6月16日 芒種 梅子黄
  28. 6月21日 夏至 乃東枯
  29. 6月27日 夏至 菖蒲華
  30. 7月2日 夏至 半夏生
  31. 7月7日 小暑 温風至
  32. 7月12日 小暑 蓮始開
  33. 7月17日 小暑 鷹乃学習
  34. 7月23日 大暑 桐始結花
  35. 7月28日 大暑 土潤溽暑
  36. 8月2日 大暑 大雨時行
  37. 8月7日 立秋 涼風至
  38. 8月13日 立秋 寒蝉鳴
  39. 8月18日 立秋 蒙霧升降
  40. 8月23日 処暑 綿柎開
  41. 8月28日 処暑 天地始粛
  42. 9月2日 処暑 禾乃登
  43. 9月8日 白露 草露白
  44. 9月13日 白露 鶺鴒鳴
  45. 9月18日 白露 玄鳥去
  46. 9月23日 秋分 雷乃収声
  47. 9月28日 秋分 蟄虫坏戸
  48. 10月3日 秋分 水始涸
  49. 10月8日 寒露 鴻雁来
  50. 10月13日 寒露 菊花開
  51. 10月18日 寒露 蟋蟀在戸
  52. 10月23日 霜降 霜始降
  53. 10月28日 霜降 霎時施
  54. 11月2日 霜降 楓蔦黄
  55. 11月7日 立冬 山茶始開
  56. 11月12日 立冬 地始凍
  57. 11月17日 立冬 金盞香
  58. 11月22日 小雪 虹蔵不見
  59. 11月27日 小雪 朔風払葉
  60. 12月2日 小雪 橘始黄
  61. 12月7日 大雪 閉塞成冬
  62. 12月12日 大雪 熊蟄穴
  63. 12月16日 大雪 鱖魚群
  64. 12月22日 冬至 乃東生
  65. 12月27日 冬至 麋角解
  66. 1月1日 冬至 雪下出麦
  67. 1月5日 小寒 芹乃栄
  68. 1月10日 小寒 水泉動
  69. 1月15日 小寒 雉始雊
  70. 1月20日 大寒 款冬華
  71. 1月25日 大寒 水沢腹堅
  72. 1月30日 大寒 雞始乳

現在の二十四節気

大暑

たいしょ

7月23日~8月6日頃

一年で暑さが最も厳しく、夏の盛りを迎える頃。

大暑の七十二候

初候

桐始結花

きりはじめてはなをむすぶ

7月23日~7月27日頃

次候

土潤溽暑

つちうるおうてむしあつし

7月28日~8月1日頃

末候

大雨時行

たいうときどきふる

8月2日~8月6日頃

季節のひと色

桐紫

- きりむらさき -

桐の花を思わせる、やわらかで品のある紫色。これから結ばれる花のように、未来へつながる希望をそっと支えてくれそうです。

本日の七十二候

桐始結花

きりはじめてはなをむすぶ

桐が来年へ向けて花芽を結びはじめる頃。盛夏のただ中に、次の季節へつながる準備が静かに進みます。

二十四節気「大暑」と七十二候「桐始結花」の季節写真

季節のひと色について

感性をひらく、七十二候と日本の伝統色

現代人が一日に触れる情報量は、江戸時代の一年分、あるいは平安時代の一生分とも言われることがあります。正確な比較は難しいものの、私たちが日々、膨大な情報に囲まれて暮らしていることは確かです。
だからこそ、理由もなく気忙しい。そんな感覚を覚える方も、少なくないのではないでしょうか。限られた時間の中で、いかに効率よく、正確に物事を進めるか。そうした在り方が求められ、評価されてきたことも、現代社会の特徴のひとつと言えそうです。

けれど、これから先はどうでしょうか。
AIの進化と普及によって、効率や正確さをめぐる価値観は、少しずつ変わっていくのではないかと感じています。処理の速さや正確さだけを比べるなら、人間がAIに敵わない場面は、すでに数多くあります。

一方で、AIは美しさを判断することはできても、人間のように季節の気配を感じ取り、そこに願いや記憶を重ねることはできません。だからこそ、これからの時代には、直感や閃き、心の動きを受け取る感性が、これまで以上に大切になっていくように思います。

季節を感じることは、五感をひらくことでもあります。
風の匂い、光の色、草木の変化、鳥や虫の気配。そうした小さな季節のうつろいに目を向けることは、慌ただしい日々の中で、自分自身の感覚を取り戻すきっかけになるのではないでしょうか。

「季節のひと色」では、七十二候の各候と、それにまつわる日本の伝統色を、五日ごとにご紹介しています。古くから受け継がれてきた季節のまなざしと色の名前を通して、日々の暮らしに、ささやかな彩りと余白を添えられたら幸いです。

二十四節気と七十二候

二十四節気は、一年を二十四に分け、約十五日ごとに季節の移り変わりを表した暦です。七十二候は、二十四節気をさらに三つに分け、一年を七十二、約五日ごとの小さな季節として捉えたものです。

たとえば、「蓮始開(はすはじめてひらく)」や「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」のように、各候の名前には、草花の様子や鳥、虫、動物の動きなど、自然の細やかな変化が表されています。

こうした暦の考え方は、古代中国で生まれ、朝鮮半島を通じて日本に伝わりました。日本では、6世紀頃に百済から暦法が伝えられたとされ、その後、時代を経ながら日本の気候や風土に合わせて整えられていきました。

二十四節気や七十二候は、季節の移ろいを知る目安であるとともに、農作業の時期を考えるうえでも大切にされてきました。種をまく時期、田植えや収穫の頃合いなど、自然の変化を読み取りながら暮らしてきた人々にとって、暦は日々の営みに寄り添う身近な指標でもあったのです。

日本の伝統色

四季のある日本ならではの多彩な色

日本には、古くから受け継がれてきた多くの色名があります。
桜、藤、若草、山吹、藍、茜、紅葉、鼠色など、その名前の多くは、草花や空、土、光、季節の景色など、身近な自然の姿と深く結びついています。

四季の移ろいのある日本では、わずかな色の違いや、季節ごとの気配を繊細に捉え、それを暮らしや装い、工芸、菓子などの表現に取り入れてきました。平安時代の装束に見られる「かさねの色目」や、季節の花鳥風月を表す和菓子などにも、そうした色彩へのまなざしを見ることができます。

ただ効率を求めるだけであれば、色に細かく名前をつけたり、季節に合わせて色を選んだりする必要はないのかもしれません。
それでも人は、色に心を寄せ、そこに季節や記憶、願いを重ねてきました。

色を意識することは、受け継がれてきた日本の感性に、あらためて目を向けることでもあります。

「季節のひと色」では、七十二候それぞれの季節感にちなんだ日本の伝統色を取り上げ、夢彩図流の解釈を添えてご紹介しています。古くからの色名を手がかりに、日々の暮らしの中で、季節の彩りを感じていただければ幸いです。

感性を育み、らしさをかたちに

季節の移ろいを五日ごとにお届けする「夢彩図五日便り」と、こちらページのようなカスタム機能制作を通して、感性を育みながら、その方らしい表現や発信を育むお手伝いをしています。

夢彩図五日便り 夢彩図五日便りのご案内 季節の移ろいを、五日ごとにお届けします。 カスタム機能制作 カスタム機能制作のご案内 こちらのページのような仕組みを、目的に合わせて制作します。

ご利用にあたって

当ページでは、二十四節気と七十二候について、一般的な暦をもとにご紹介しています。実際の日付は年によって前後する場合がございますので、正確な日付が必要な場合は、各年の暦をご確認ください。

また、伝統色については、古くから伝わる色名や色合いを参考にしながら、夢彩図独自の解釈を添えてご紹介しています。

暦や色の移ろいを感じる読みものとして、お楽しみいただけましたら幸いです。